融資制度

1.金融機関の種類と役割

(1)都市銀行(三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行など)

取引相手は大企業が中心で、中小企業への融資は縮小傾向です。

(2)地方銀行(武蔵野銀行、群馬銀行など)

都道府県を中心に、商圏内の大手、中堅、中小との取引を中心に行っています。
地域の活性化を目的に、少額の保証協会付融資から比較的高額なプロパー融資まで幅広く取り扱っています。

(3)信用金庫・信用組合(埼玉縣信用金庫、川口信用金庫など)

市町村単位を中心として、広くとも隣県までの中小企業と取引を行っています。

(4)政府系金融機関(日本政策金融公庫、商工中金など)

100%政府出資の金融機関で。中小企業や農林漁業者に対する融資制度が豊富で、固定金利、長期融資などのメリットがあります。また、創業間もない中小企業への創業支援制度があります。

(5)ネット銀行

預金取引が中心ですが、中小企業向けにビジネスローンなどを提供しています。

 

銀行融資サポートセンターではネット銀行以外にも地域金融機関での口座開設をご紹介できます

※埼玉りそな銀行、埼玉縣信用金庫、武蔵野銀行は税務顧問契約のお客様に限り1年間無料でインターネットバンキングのご契約が可能です。

埼玉りそな銀行 埼玉縣信用金庫 武蔵野銀行
東和銀行 群馬銀行

 

2.融資の種類

(1)保証協会付融資

信用保証協会が連帯保証人になり、銀行または信用金庫を通して融資を受ける制度です。
債務者が返済不能になった場合は、融資金額の80%~100%を保証協会が代位弁済します。

(2)プロパー融資

保証協会の保証を受けない銀行または信用金庫独自の融資です。
創業間もない会社や業績の良くない会社は、企業の信用力が低いため、プロパー融資を受けることが困難です。

3.その他の融資

(1)手形割引

手形の割引とは、受け取った約束手形を支払期日より前に現金化することです。
手形の割引は、一般の融資と比べて利息や手数料が安く、審査も通りやすいため、中小企業にとって利用しやすい資金調達法と言えます。銀行、信用金庫の他、手形割引の専門業者がいます。

(2)売掛金担保融資

売掛金を担保にした融資のことです。
銀行また信用金庫での取り扱いはまだ少ないです。
企業がもつ売掛債権を担保として差し出すことで信用力を補い、貸付型の契約を結びます。

(3)在庫担保融資

在庫(原材料、商品、製品、仕掛け品)担保にした融資のことです。
商品在庫を有効に活用することにより、不動産担保や第三者保証人によらない資金調達が可能となります。

(4)不動産担保融資

土地や建物などの不動産を担保にした銀行やノンバンクから融資です。
利用する際には不動産の担保価値や借入者の支払い能力などについての審査を受け、それらに応じて融資金額などが決定される仕組みになっています。

(5)ファクタリング

ファクタリングとは企業がもつ売掛債権(請求書など)を期日前に買い取ることで、期日前に資金化が可能な資金調達です。
季節的な要因による資金不足など一時的な資金調達を必要とする場合はファクタリングを検討します。

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(5)ビジネスローン

ビジネスローンとは、事業資金として使える融資のことです。
ビジネスローンは、原則として無担保で借りられるのが特徴です。保証人が必要な場合もあります。一時的に、「資金繰りが苦しい」という事業者には利用しやすい融資です。
ビジネスローンは銀行、信用金庫、ノンバンクが扱っていて、審査の厳しさや融資の早さ、金利などの傾向が異なります。

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