コラム

銀行員は知っている|融資のとき金融機関は決算書のどこを見ているか?

さいたま市浦和の銀行融資サポートセンターです。

融資の時、金融機関は決算書のどこを見ているかという話は顧問先の社長にお話をするととても興味津々に聞いてくれます。

 

このお話も今回で第3弾で最終回です。

第1回「損益計算書|融資のとき金融機関は決算書のどこを見ているか?」

第2回「経常利益とは|融資のとき金融機関は決算書のどこを見ているか?」

 

銀行は赤字に修正するときもある

前回の記事では、誤ったまま提出された決算書を見て、銀行の担当者が赤字から黒字に正しく修正している場合もあるというお話をしましたが、逆に決算書の利益を黒字から赤字に修正する場合もあります。

それにもきちんと理由があります。

 

決算書は慎重に作成しよう

会社様は決算書の利益を黒字にしようとして、減価償却費を削ったり、役員報酬を0円にしたりする場合があります。

しかし、銀行の担当者は、適正な利益やCF(キャッシュフロー)を元にいくら融資ができるか判断しなければなりませんので、適切な減価償却費や役員報酬を計算して、あるべき決算書の利益を計算しています。

また、いわゆる在庫の積み増しや売上の過大計上、原価や経費の過少計上などのいわゆる粉飾についても、わかる範囲で修正しています。

さまざまな手段をたてて、決算書の利益を黒字にしようとしても、銀行の担当者は疑いの目と正しい判断をするために精査をします。それだけ多くの決算書を見てきたという経験値もあり、黒字を赤字に修正する方法を使う場合もあります。

決算書は、税務申告をするためだけではなく、融資を受ける際には、非常に大事な資料なので、慎重に作成する必要があることを理解して下さい。

 

 

銀行融資サポートセンターではまず御社の決算書から、金融機関がどのように見ているかご案内致します。

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